2020.10.10TENSAI天祭 青空ライターあっちゃんが連載で物語を繋いでくれました。

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TENSAI Report vol.0 新時代の鐘の音
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2020年10月10日・11日。
 
本州のほぼ真ん中、
長野県安曇野市に居を構える瞑想コミュニティ・イラムカラプテにて、
新しい時代の幕開けを象徴したセレモニーが執り行われた。
 
天上天下唯我独尊祭
略して「天祭」 “TENSAI”
 
TENSAIは一人ひとりが自分自身の魂の記憶に目覚め、唯一無二の命の音を奏でられる
そんな時代へのシフトを意図したセレモニー。
 
新型コロナウイルスの影響で人と人の触れ合いが依然として減っているが、この日は安曇野・シャスタ・ハワイ・そして北海道から九州地方まで全国津々浦々の人たちが思いを一つにした。
 
発起人の大澤美樹さんは、現在NPO法人ボディスタイリスト協会理事長。
最初は人の身体としていた触れる対象が精神世界にまで広がり、今では「人と地球の接地面に触れる」というテーマを掲げて、人と地球、人と他の全生命の共存を見据えた活動をしている。
 
もともとTENSAIはアメリカの聖地シャスタで開催される予定だったが、新型コロナウイルスの影響で現地での開催が難しくなり、新しい形を模索した。
 
主催の美樹さんやシャスタ在住の共同主催者、トミーさんとりさ子さん、そしてテロワールミュージシャン・中田雅史さんを中心に、場所は違えど思いを一つにして敢行した。
 
10月10日10時10分。
日本とアメリカの「始まりの音」が奏でられ、子どもの巫女たちが天に祈りを捧げる。
 
降り注ぐ雨は、かわいらしい巫女たちを優しく包み込む、龍の神様を想起させる。
安曇野の自然と、雨と一体となりいのちの舞を奉納するきむらのりこさんの姿からは、自然そのもの思わせる気高さと全てと溶け合う慈しみが感じられた。
 
台風により中止も想定されたTENSAIは、無事天からも祝福され、開幕した。
 
 
 
TENSAIは大きく4部に分かれており、セクションごとに異なる切り口から魂の目覚めを促す働きかけが行われた。
 
 
 
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TENSAI Report vol.1 国を超え、海を越え
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第1部では、安曇野から美樹さん・雅史さん、アメリカ北カリフォルニア州の聖地マウントシャスタからトミーさん・りさ子さん夫妻、ハワイ島からみっこさん、かずさんがオンラインでつながり、対談が織りなされた。
 
 
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シャスタについて
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シャスタとはアメリカ合衆国カリフォルニア州北カリフォルニアにあるマウントシャスタとシャスティーナという2対の山、そしてそのふもとに広がる地域一帯を指す。
 
クリスタルガイザーのジャケットになっているのが、マウントシャスタとシャスティーナである。(2020年10月現在)
 
 
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 困った時こそ
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元々ハワイに13年住んでいたトミーさんは、2017年夏のある朝5時、突然目覚めて「シャスタ」という響きを受け取った。
それをきっかけにトミーさんはハワイの家を手放し、愛車ハーレーに乗せられる荷物だけ乗せてシャスタに移住する。「シャスタ」という言葉を受け取ってわずか2か月後のことだった。
移住と言ってもほとんどお金も持たずに出たため、当面山の上での野宿生活が続いた。秋から冬にかけて屋根なしで生活を送っていたため、何度も凍え死ぬ思いをしたという。
 
家もお金もなければシャスタに知り合いもいない中、いったいトミーさんはどうやって道を切り開いていったのだろうか。
 
答えはいたってシンプルだった。
 
トミーさんは、街で困っている人たちを見かけては助けていったという。
主にしたことは家の壁や床、庭の掃除。
100以上の仕事をしたことがあるというトミーさんに、日常のちょっとした仕事でできないことはなかった。
 
続けていくと街の人たちから感謝をされ、「ご飯食べていってよ」「明日ご馳走するから来てよ」「私がトミーにできることはない?」と、街の人たちとのつながりがどんどん広がっていくようになる。
 
その中で、マウントシャスタふもとに位置するリトリート施設「神楽」の旧オーナー夫妻から「継いでくれる人を探していた。トミーさんたちなら信頼できるから、神楽を任せたい」というオファーを受け、リトリート施設『神楽』と、一風変わったお寺『遊法寺』を運営している。
 
天の声に従って動き、世のため人のために生きることで、予想を超えた奇跡が起こり、今に至るという。
情けは人のためならず。
自分が困っている時だからこそ、困っている他の人にも親身になり、できることをしてきた。そんなトミーさんの経験からくる言葉には、明るさの中にも確かな説得力があった。
 
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 ホピに導かれハワイへ
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ハワイ島でリトリート施設「聖地L」を管理していたみっこさん・かずさん夫妻は、1年前まではロサンゼルス在住だった。
 
二人がハワイに導かれたきっかけは、2018年10月。
ロサンゼルスの自宅に、セドナのサイキックが突然来訪したことから始まる。
 
「あなたたちにホピの叡智を思い出させるために、ホピの聖地に連れて行く」
 
思いがけないご縁に導かれ、二人はホピの聖地を訪れた。
 
電気・ガス・水道に頼らず持続可能な生活を営みながら、あらゆるものに神が宿るとして自然を敬うホピ族。自分たちのためではなく地球のために祈りを捧げる彼らの生き方に、みっこさんとかずさんは強く心を動かされたという。
 
夏至だから、コーンが採れたから、シャーマンが天からメッセージを受け取ったからなど、ホピ族は様々な理由でほとんど毎月何かしらのお祭りをやっている。
 
それらのお祭りの際には二人もホピの聖地に赴くようになっていた。
 
ホピの聖地に通い始めてちょうど1年経つ11月10日、ホピ族の人が二人に、アコマ族という先住民の話をしてくれた。彼らの集落であるニューメキシコ州アコマ・プエブロは天空都市とも言われている。そこに行くことを決めてから、みっこさんに再び新しいメッセージが降りて来る。
 
「渦巻きにパワーがある」
 
アコマ・プエブロを訪れてロサンゼルスに帰ると、GiftShare発起人の龍見亮太さんがお話会に来ていた。
彼が着ているTシャツの背中には渦巻き模様が描かれている。
GiftShareの世界観に共鳴したみっこさんとかずさんは、その日のうちに亮太さんをホピの聖地に連れて行く。
 
そのすぐ後、亮太さんの企画するハワイ島リトリートの話を聞いた二人は、すぐに参加を決意。そして、ハワイ島で、今回のTENSAI主催の美樹さんと出会う。
 
ハワイ島リトリート中にみんなで探検に行くことになり、みっこさんかずさんたちは仲間とともに沢山のメッセージを受け取る。
ハワイのリトリート施設「聖地L」を訪れると、天井に大きくパワフルな渦巻模様が描かれていた。すべてにおいて導きを感じたという。
 
リトリートを機に、聖地Lが地球にとっても宇宙にとっても、大切な場であることを確信した一同。
 
-土地の声に耳を傾けたい。
土地としっかり繋がり想いを感じたい。
大地と人がつながる場として、沢山の人が足を運べるようにしたい。
 
そう思うようになっていった。
 
2019年7月、本格的にプロジェクトが動き出した。
亮太さんが聖地Lのオーナーさんと世界観を共にし、聖地Lを借りて運営していくことが決まったのだ。
そのみんなの想いを代表するように現地に根付いて本気で土地と繋がり、暮らしから感じる一歩を引き受けてくれたのがみっこさんとかずさんだった。
 
自分の人生の一つとして、この地での暮らしを決めてくれた。
二人は「お役目だから」と言っていたが、簡単に出来ることではない。
 
それから沢山の人が聖地Lに足を運び、沢山の想いが聖地Lに届けられた。
そして、このハワイ島のLの土地で2020年10月10日ちいさいまつりと言うお祭りの開催が決まり、同日開催の聖地マウントシャスタでTENSAIを行うことも決まっていった。
 
美樹さんにとってもみっこさん・かずさんはトミーさん・りさ子さん同様、TENSAIのきっかけをくれたキーパーソンであり、志を共にするかけがえのない仲間なのである。
 
 
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GiftShareは、村社会に根付いていた
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テロワールミュージシャンの中田雅史さんは北海道・島牧村で生まれ育つ。
村で大量にスケトウダラが採れた時は漁師さんが自分の家の前に置いて行ってくれる。
それをお母さんが死にそうになりながらさばく。
そんな光景が、島牧村の日常に当たり前に存在していたという。
海と山に囲まれた島牧村で豊かな自然の恵みを受け取りながら育つことで、命の循環を始めとした自然の摂理を肌感覚で学んできたというのは、命の在り方として非常に等身大である。
 
 
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なぜ、思ったように生きられる?
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対談のテーマを選んだのはトミーさん。
オンラインでつながった美樹さん・雅史さん・トミーさん・りさ子さん・みっこさん・かずさんは全員生きたいように生きられているが、世の中全体でみると、思い通りにならない現実と対峙している人が多いように思う。筆者個人としても非常に興味深いテーマである。
 
 
美樹さん
「自分の中でぶれない軸、ゆずれない真実を貫きつつ、委ねていい部分を天にゆだねる。そうすることで、自由に生きられる現象が起こるんじゃないかな。この地球は、自分の軸が真っ直ぐなら、目に映る世界を見せてくれると信じています」
 
雅史さん
「僕は小さい頃から、中田雅史を生きると分かっていた。だから、何か迷っても『中田雅史をやればいい!』って。きっとみんなすでに、思った通りの人生を送っている。思い通りにならないと思っているから、そう思った通りになってる。それに、思い通りにいかないことこそ面白い。僕はテロワールミュージシャンだけど、しんどい時こそブルースが生まれる。思い通りに行ってばかりじゃつまらない。思った以上の素晴らしいことが起こった時が面白い」
 
かずさん
「僕は昔から『変わっている』って言われ続けてきた。何かしようとすれば『そんなことできないよ』『お前にはできないよ』という感じのことを周りから言われ続けてきて。でも、そういう声には耳を傾けない。相手を否定するわけではなくて、其々の価値観で生きているだけだから、自分は自分の考えで動く。幸い今も生きていることを素晴らしいと思えているので、思ったことを信じて動いてきた自分をよくやったなと思う。一歩さえ踏み出してしまえば、何が起こるか分からない。その時に何が起こってもいいやという勢いで進めば、その先でミラクルが起こる」
 
みっこさん
「私の人生もありとあらゆる体験をさせられて深い闇に落ちたりしたこともあった。それらを通して思ったのは、人生はロールプレイングゲームってこと。悲しみがあるから喜びがひとしおとか、そういうドラマを楽しむために私たちはやって来た。そうやって自分自身が振れ幅を楽しんでいることに気づくと、『何があっても大丈夫』というフェーズに入り、源(神様・創造主)に還っていく。そこで私たちは、自分自身の力で人生を創造していけることを思い出す。『私が神だったんだ』と一人ひとりが思い出していく時代が始まっている。人生を創造するには、余白を持つことが大事。スケジュールを詰め込みすぎるとミラクルは起こらない。先のことを考えすぎず、余白を創って今を生きることに尽きると思う」
 
りさ子さん
「私は自分のやりたいことを見つけるのが得意なんです。ワクワクしたら、結果を考えずにハートの感覚に任せてやってみることが大切かなって思っています」
 
トミーさん
「よく言われることかもしれませんが、ワクワクすることに沿って生きてきました。育った環境ではワクワクを大切にすることが必ずしも尊重されるわけではなかったけれど、それでも自分を100%信じて進んできた。そうやって進むと予想外のことが起きて、たいていしんどいことだったりする(笑)でも、その先で思いもよらぬいいことも起こる。僕が楽観的な性格だから言うことかもしれないけれど、いいことをなるたけ思い描いて行けば、それを超えたいいことが沢山起こる。ポイントをまとめると①やりたいことやトキめくことををチョイスする②想像を超えた最高の未来を100%信じて、進んでいく この2つなのかなって」
 
光透波の磯部賢一先生も、6人のお話に共鳴し、即興で書をしたためてくれた。
 
日本・シャスタ・ハワイをつないだ対談は、一人ひとりが命の音を奏でていくヒントに富む、とても豊かな時間となった。


TENSAI天祭

2020.10.10TENSAI天祭がはじまった。 いのちの音を奏でよう

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