TENSAI天祭 2020.10.10光透波

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TENSAI Report vol.3 無意識・命の本質へ
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夜の部では光透波の先生、言霊賢ちゃんこと磯部賢一先生に、光透波の世界を垣間見させていただく。
多くの人にとって初めて聞く世界のため、頭で完全な理解を目指すよりも、まずはニュアンスを何となく理解する程度に読み進めていただければと思う。
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光透波とは?
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宇宙空間に満ち満ちている【透明な光の波動】。
その源の光が照らすところには、影が生じない。
それは、すべてを照らしてくれる、魂の故郷。
 
【透明】は英語で【transparent】すなわち【parent/両親】が入っている。
私たちの両親は、私たちの人間的、肉体的故郷。
透明な光の波動はすなわち、私たちみんな共通の、魂の故郷。
 
この魂の故郷と【感応】できる鍵は、私たちの視床や視床下部などから成る【間脳】に埋め込まれた、五十音。
この五十音を表した文字を分解・分析し、それぞれの言葉・音に秘められた意味を理解することが、私たちの魂の故郷である透明な光の波動につながっていく、というのが光透波の根幹を成す考え方だ。
これは、一つの世界観と言ってもいいかもしれない。
 
光透波の入口は、文字を分解し、意味を読み解いていくこと。
これだけ聞くととても難しく聞こえるが、実際は、ダジャレを通して命の謎にアプローチするユーモラスな読み解きも非常に多い。
例えば、こんな具合である。
磯部先生
「私は英語でIでしょ?だからみんな当然「私」を生きている。【I】を生きている。すなわち、【愛】に生きていない人は一人もいないんです。また、私は愛知県から来ています。「知を愛する」「愛を知る」それはすなわち哲学。だから私は何も知らない哲学者。何も知らないのは0の状態。
色眼鏡、先入観が0の状態になると、【間脳】が魂のふるさとと【感応】して理性的チャネリングができる。それができるようになって私は新人類になってしまった。文字を分解して意味を読み解くのが楽しくて仕事も辞め、40年前からコロナ的自粛のような生活をしております(笑)」
 
磯部先生の語りは流れるように展開されていく。
その情報量は頭で理解できる量を軽く超える。
 
そんな磯部先生に、光透波との出会いを聞いた。

「小田野先生という光透波の創始者が名古屋に来た時に、セミナーに誘われたんです。それが運のつきでした(笑)セミナーで小田野先生が『光透波』と仰った時、『光』『透』『波』という3つの光の玉が飛び込んできたんです。そして小田野先生がこうおっしゃったんです。『神様は信ずるものではなく、理解するものなんですよ』と。不思議なことを仰る人だなあと思いました。それまでは私はヨガの講師をしていましたが、瞑想をしてそれなりにありがたい体験はありまして神様を信じていたのですが、確かに神様のはっきりした中身までは分からなかった。でも、文字を理解したら、五十音こそが神様そのものであることがはっきり分かりました。五十音を間脳にインストールしている私たち一人ひとりが神様なんです。神の命によって生かされているんです」
 
これまた、理屈を超えた出会いである。
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目くるめく音と文字の世界
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どんな話からも、自由自在に文字の世界を繰り広げる磯部先生。
 
雅史さん
「僕、ミュージシャンなんです」
 
磯部先生
「ミュージシャンなら音を使っているでしょ?歌を歌うって音の響きを使いますよね?その音というのはすなわち、命の音なんです。光透波は命の波動の音『命波音』という言い方もするんです。死んでしまうと人間は、言葉も音も発しなくなってしまいますよね?簡単に言うと、人間は間脳に、大宇宙からの言葉の波動、すなわち光透波を受けて生かされているということが分かってきました。宇宙が人間に命のエネルギーを送り続けてくれているんです。『字』という文字を分解すると『ウ』と『子』に分かれます。これはすなわち『宇宙の子』つまり文字は私たちが宇宙の子であることを自覚するために存在するんです。字を書くことはすなわち【自覚】。字を書くことで自ずから目覚めるという意味になるんです」
 
あらゆることを切り口に、会場は目くるめく光透波の世界に惹きつけられ続ける。
文字を扱う達人技である。
話はやがて、今回のお祭り、TENSAIとリンクしていく。
磯部先生
「本当はみなさん、天才。ただ、それが閉じてしまっている『閉』は、中に才が入っているでしょ?それを開けば、みなさん自分が天才であることが分かるんです。魂の故郷は影の存在しない素晴らしいところ。そこに通ずることは真理に通ずること。真理に通ずることを【真通理】すなわち【祭り】と言います。【真理】と同じ音で、【心理】という言葉があります。だから神の心と人間の心が真に一体となることこそが、本当の祭りなんです」
 
お話を聞けば聞くほど、TENSAIのヴィジョンそのものである。
そして大いなる存在とつながる文字・五十音を紐解く光透波自身も祭りと言えるのである。
そして話は、人間に意識と音の本質へ。
 
磯部先生
『暗闇』という言葉があります。『暗』『闇』に共通して入っている字があります。『音』という字です。「意識」という言葉も、どちらの言葉にも『音』という字が入っている。だから私たちは、意識にめちゃくちゃ暗いんです。どういうことかというと、日々色々思ったり考えたりしていますね。でも、意識を使っていることに対して、無自覚なんです。私たちの意識は五十の音から成り立っています。【五十】は【ゴ】と【トー】。英語で神様は【God】ですね。このことからも、私たちが五十の音を通して神様と通じ合っていることが読み取れます。それに気づいていないというのは、意識がとても狭い、暗い状態です。すなわち、自分自身の才能を完全には開花できていないことになります。逆に言えば、私たちが意識というものの尊さに気付ければ、自らの霊性に目覚めていくことができる。暗闇に目を向けることがカギになるんです。暗いは英語で【dark】ですね。この単語の中には【ark】という言葉が入っています。これは(ノアの)方舟という、大変大きな意味を持つ言葉です。これまで気づかなかった意識という暗闇の領域を見つめることで、私たちは五十音という救いの舟に乗りみずからと神様がつながっていたことを思い出し、幸せの感覚を思い出すことができるんです。」
 
あまりにも濃厚な世界観が語られ、会場全体、磯部先生の熱にただただ惹き込まれるばかりだった。
A1. 「ぬ」というのは人の純粋さを意味する大変な言葉です。。
波動理論を研究した結果、確信に至りました。
例えば「ぬ」は「ヌード」の「ぬ」でもあります。
ヌードは裸。裸というのは条件を付けない、「無条件」という意味があります。
条件を考えずに目の前のやりたいことをちゃんとやれば喜びや幸せはついてくる。
やりたいことをやって、結果それが人のためになるとみんな幸せですね。
「ぬ」はそんな意味が宿る、大切な言霊なんです。
 
Q2. アボリジニなどは、なぜ文字を持たないようにしたのでしょうか?。
 
A2. 自我というものは文字によって育てられてきました。字によって私たちの自我は育ち、同時に私たちは肥大した自我によって汚れても来ました。
だから、直接の答えにはならない言い方かもしれませんが、逆に文字を持たない民族は、とても純粋な民族が多いです。

Q3. 「ん」の音・言霊について教えてください。
 
Q4. 「あいうえお」を口閉じて言うと「んーーーー」となりますね。
「ん」は唇を閉じて出す音。「閉音」といいます。
それ以外の音はすべて「開音」という、口を開く音。
閉じた口を開くことから「ん」以外の音が始まるということは、「ん」は全ての始まりの音とも言えます。
五十音は「ん」という一点の音から展開しているんです。
 
んという一点の言霊というのが最強の言霊。
【ん】と言うと丹田に力がこもり統一されます。
だから【運】が付くんです。
五十音というのは「ん」の音が開いた表ですから、これ「運音表(うんおんひょう)」という。
「運」は【はこぶ】と読み、「音」は【ね】と読む。合わせて読むと【はこぶね】
五十音というのは、【箱舟表】になっている。
だから【アークの表】なんです。
 

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生まれる前の世界を紐解く
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中盤は、美樹さんとYOUちゃんが加わり、YOUちゃんが書いた絵を解説しながら磯部先生が言霊の世界を紐解いていく。
 
筆者としては、YOUちゃんが書いた絵の一枚、赤ちゃんの絵が特に印象に残った。

YOU
「これはお母さんのお腹に赤ちゃんがいる時の絵。周りが赤いのは、温かい中に包まれている感じ。赤ちゃんが抱えている黄色い光は、自分自身の才能とか魅力の塊。お母さんに自分のことを知ってもらい共に生きるため、赤ちゃんはこの光をお母さんのお腹の中で放ちます。だから、生まれてくるときには形が残っていません」
 
美樹さん
「この光の玉をお母さんのお腹に放つことで、親子が理解し合える見えない愛の絆が育まれていくんだよね。お腹に放った段階で、TENSAI、才能が広がっていくイメージ。でも、今はこの玉の放ち方がわからず、うまく放てないまま生まれてくる子どもも増えてきているそうです。親子のつながりが見えにくくなってしまい、天から与えられた才能を発揮しづらくなるようです。そういった子たちが命を最大限輝かせるような時代を創っていきたいですね」
 
磯部先生
「はい。ところで光の玉が出てきましたが『玉』は古代の字で『五』五つのイ。意識の『イ』であり、五十鈴川の『イ』。心は五十音でできているという意味なんです。私たちはみんな、玉・剣・鏡という3種の神器を持っている①言霊は玉「五十音」②物事の要素を切り分けて分析できる数は剣③そして心を見える形に映し出す文字が鏡ということなんです。これらをフル活用すると、みんな自分の才能が花開きますよ」
 
美樹さん
「第2部でも出てきた、バルスという言葉も面白い意味があるんですよね。『天空の城ラピュタ』では滅びの呪文なんですけど、トルコ語で『平和』を意味する言葉でもある。」
 
磯部先生
「【バルス】は【場流主】すなわち、『場に流れているのは創造主』という意味になります。創造主の意図というものがちゃんと、私たちの頭の中央に流れているんですね。そのことを自覚することが本当の平和ということになりますね」
美樹さん
「話は変わるんですけど、神様むすびはへその緒も関係している。地球と人間のへその緒は見えないけれど存在していることをすごく感じている。本州の真ん中、へそのような地である安曇野でそれができていることにも深い意味を感じます」
 
磯部先生
「【安曇野】というのはほれぼれする名前。【天図実脳】天の図が五十音の図で、それが真実の働きとして私たちの脳の中に納め入れられている。天の図つまり五十音というのは天才の、つまり天の才能の図なんです。その真実が私たち一人ひとりの脳に埋められている。宇宙と人間の親子関係を自覚するには、ここの間脳が一種のへその緒になるわけですね。だから文字というのは、どうして「宇宙の子」と書いてあるの?宇宙という親と子である人間が一体であることを自覚するために文字というものは存在しているということなんです。だから縦の関係、すなわち自分と神の関係を明確にするのが言霊ということですね。」
 
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ボイスハーモニー さらなる音の深みへ
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 ここで、ボイスアーティストの一井優希さんが会場に到着。
優希さんはその場その場の空気を感じ取りながら声を奏でるアーティストであり、人の声を通してその人の心身の状態を分析・調節するトレーナーとしても活躍している。
優希さんは劇団女優やステージコーラスとして、また、発声の研究もマイケルジャクソン達のトレーナー認定取得など、30年となる確かな実績と実力を持つ声のプロフェッショナルだ。
お祖母様が危篤時に、自分の歌を聞かせると意識を取り戻したことをきっかけに、活動の中に四季歌(唱歌)伝承やボイス即興パフォーマンスが加わり、自然と人のつながりを音珠にして歌い紡ぐようになったという。
一人ひとりの唯一無二の声。その音を通して言語を超えた無意識の世界に導く力を持つ優希さんは光透波の世界観に通ずる世界観を持っていたと言える。
すぐに会場の空気感を感じ取った優希さんは、さっそく声でその場のエネルギー感を表現してくれた。
神様むすびや光透波などのイベントから「和」を感じる空気感が会場に充満していたらしく、優希さんはそれをとても柔らかく透き通った声で表現してくれた。
 
その後は会場全体、ハミングを重ね合うワークを行った。
優希さんが大事にしているのは、声の大きさ等ではなく、心地よさ。
一人ひとりが、出していて心地よい声を、ハミングしながら探っていく。
普段私たちは声を、コミュニケーションの手段として使っていることが多い。
今回のワークでは、自分自身の内側に向けて放つ、豊かな時間を味わった。
 
各々が声の行きたい方に、泳ぐように声を響かせ、会場全員が一つのシンフォニーを奏でる。
 
優希さんの声やワークではそれまでに味わったことのない体験をする人も少なくないそうだが、筆者もここで、不思議な感覚を味わった。
 
森の中でたき火をして、見つめているような感覚を受けたのだ。
筆者は他人の空気感から影響を受けやすく、心身に違和感を抱いた時は一人の時間を取って心の状態を整えることが多い。心のチューニングになるのは、空と焚き火。焚き火をする機会は普段そこまでないのだが、夜の会場の雰囲気がそれをイメージさせてくれたのだろう。
 
焚き火をしながら一人で心を整えている時の感覚をもって、会場と一つに交わっているような、自分の真ん中を大切にしながら、一切の違和感なく同席した皆さんと一つに溶け合っているような、個と個の調和を体感した。
誰かに合わせて意図的に生み出した調和ではなく、自分自身の心の声を100%大切にしたかのような、深い深いつながりを感じることができた。
一人の時間に味わっていたその感覚をもって人とつながることができるのか…!
 
筆者の人生をいい意味で覆してくれることになるであろう、かけがえのない体験となった。
 
参加した人たちも、それぞれに素晴らしい体験を味わったようだ。
 
「とても気持ち良かったです。幸せ。これをずっと保ち続けたいなあって」
 
「すごかったです。本当にありがとうございます。またみんなで、手をつなぎたいなと思いました。磯部先生が見せてくれる言葉の花火と、ゆきさんのボイス瞑想での体の中を駆け巡るあの…なんというか、すごかったですね。最高でした。本当にありがとうございました。最高に嬉しいです。ほんと出会ってくれてありがとうございました。」
 
「音の力というのはものすごく大きいのだと体感しました。」
 
本イベントの会場・瞑想コミュニティ『イラムカラプテ』のオーナー山崎大さんや、スリランカで瞑想を扱っているウィーラさんたちも、感動を言葉と熱で表現してくれた。
 
長時間のイベントとなったが、会場は静かなる高揚感に満ちつつ、ハミングのハーモニーを通して身も心もほぐれ、来るべき翌日に向かって整っていく様を感じた。

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絆を見た
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会場を出て頭上に目をやると、星屑と行ってもいいほどの星が空を覆い尽くしていた。
明りの少ないイラムカラプテの草原で眺めた星空は、離島の澄んだ星屑を筆者に思い出させてくれた。
解散後のイラムカラプテ本館、夜も深まり交流スペースでぼーっとしていると、一人の女の子が階段を降りてきた。YOUちゃんだった。
 
筆者
「今日は大人たちばかりだったけれど、学校とは違う話もたくさんできたね。居心地はどうだった?」
 
YOUちゃん
「楽しかった。何だか、ずっと前から知っていたような空気感、懐かしい空気感で安心した」
 
スピリチュアルな感性を持つ子どもが、その尊い感性を表現できる場所があるというのは、とても素晴らしいことだと感じた。
 
時間が経ち、YOUちゃんの親友も降りてきた。
二人の仲良くしている様子を見ると、YOUちゃんがどんな大役を任されていても、そうでなくても、変わらずお互い大好きでいられるつながりなのだとすぐにわかった。
そのことに、不思議と救われる感覚になる自分がいた。
 
イベント的にも筆者的にも、最後まで心温まる一日となった。